西東京稲門会

オペラ鑑賞会

世界の珠玉の名作オペラを一緒に観賞する会です。それも超一流のマエストロによるものをメトロポリタン歌劇場で観るのですからこたえられません。しかも、費用はたったの200円で、これは清瀬稲門会のご厚意により清瀬アミューホールにてLDのコレクションを再生するものです。

大スクリーンの映像や音質は極めて良好で、最盛期の三大テナーやプリマ達の絶唱には全く痺れてしまいます。

会の後には時折ワインパーティや清瀬稲門会との交流もあり、これも楽しみの一つとなっています。皆様方のご参加をお待ちしています。

ご入会希望の方は会員専用HOMEの[同好会資料]参照でご連絡下さい

歌劇≪ポーギーとベス≫ 作曲 ジョージ・ガーシュウィン

~足が不自由なボーギーが命を賭けて恋したべスとは~

2024年8月4日 13:30- 清瀬市・アミューホール

例会は猛暑の影響のせいか空席が目立ったが、心に沁みるメロディの数々に酔いしれながら会場をあとにした。照りつける日差しはなお強く、ムンムンした熱気も満ちあふれていたが、思わず「サマータイム」を、口ずさんでいた。♬Summertime and the livin’is easy . Fish are jumpin’and the cotton is high・・・♬

ガーシュウィン(1898-1937 米 ロシア系ユダヤ人)は、この作品でミュージカルの先駆者としてのみならず、20世紀を代表する地位を確立した。

つましくも陽気に生きる黒人たちの愛と哀しみを描き、黒人霊歌の迫力と気だるいジャズの香りの融合が、さらにこの作品の魅力を高めている。登場人物はほとんど黒人の異色オペラである。

第1幕で歌われる「サマータイム」は多くのミュージシャンにより、ジャンルの垣根を超えて、現在まで歌い継がれるスタンダード・ナンバーとなっている。

  1. 使用するDVD : グラインドボーン(英)音楽祭を映像化 1989年
  2. 原作:エドワード・デュポーズ・ヘイワード『ポーギー』
  3. 初演:1935年9月 コロニアル劇場(ボストン)
  4. 指揮者・出演者:サー・サイモン・ラトル(英)元ベルリンフィル常任指揮者  オーケストラ ロンドン フィルハーモニー オーケストラ ポーギー:ウィラード・ホワイト 1946 ジャマイカ(BR) ベス:シンシア・ヘイモン 1958 米(S)
  5. 時と場所:1920年頃 アメリカのサウスカロライナ州チャールストン 海辺の黒人居住区
  6. 上演時間:約3時間(3幕)

<ストーリー>足の不自由な心優しい物乞いのボーギーは、心弱く麻薬と縁が切れないベスを大きく包み込もうとするが・・・

(1幕)内縁の夫クラウンは賭博のトラブルから仲間を殺し逃亡。ポーギーはベスをかくまったきっかけで、一緒に暮らすことになる。住民たちは殺されたロビンスの部屋に集まり、彼の死を悼むとともになけなしの金を出し合って 葬儀の費用を捻出する。

(2幕)住民たちは離島にピクニックに出かけるが、ポーギーは足が不自由なため、留守番。ベスもピクニックに参加するが、島に隠れていたクラウンと出会ってしまう。
島から戻ったベスは熱を出して、ポーギーは献身的に彼女を看病する。回復したべスは、ポーギーと愛を誓う。ハリケーンが町を襲い、クラウンは嵐を恐れる住民たちを臆病者と罵る。

(3幕)嵐で死んだ仲間たちの葬儀が終わった後、クラウンがボーギーの部屋に忍び込み、ポーギーは乱闘の末にクラウンを殺してしまう。ポーギーは警察に連行されるが、犯人として発覚されず、解放され帰ってくる。住民たちから、ポーギーがいない間に、遊び人の麻薬売人スポーティング・ライフがべスを誘惑し、二人がニューヨークへ行ってしまったことを知らされる。ポーギーはべスを見つけるため、不自由な足をおして、遥か離れたニューヨークを目指して旅立つ。

(古賀良郎 記)

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