美術愛好会

毎月 1 回、東京近辺の人気美術展巡りをしています。毎回その美術展に関係したクイズもあり、勉強しながら美術を楽しんでいます。クイズの解答合わせや次回の展覧会の候補を決めながらのランチも楽しみです。

美術展の内容は毎回稲門会のHPで紹介をしています。美術に興味をお持ちの方は是非ご連絡ください。

会費:500円~1,000円です。

担当:美術愛好会代表  野口

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大英博物館日本美術コレクション展          

8月9日 東京都美術館

美術愛好会は、会員10名が参加し、東京都美術館の開館100周年を記念した展覧会「大英博物館日本美術コレクション展」を鑑賞した。

大英博物館には一万点を超す所蔵品のうち約300点の「日本美術品」があり、今回選りすぐりの201点の里帰りである。大英博物館に何故それほど多数の作品が所有されたか?その経緯には、幕末末期に来日した西欧お雇い外国人のうちの英国人医師ウィリアム・アンダースンが関与したことが大きい。

彼は滞在中、日本海軍学校の教員として教鞭をとる傍ら日本および中国の絵画に関心を寄せ、3000点を超す浮世絵を収集し、帰国後、同博物館に売却したため膨大な浮世絵が博物館の財産となった。

私は以前より浮世絵に凝り本展覧会を「押し活」として楽しみにしており、浮世絵を重点的に鑑賞した。今回展示品201点中141点が錦絵・浮世絵であり、今回の重要性を感じ期待に胸膨らませ入場した。展示は八大絵師すなわち浮世絵の草創期の菱川師宣はじめ、鈴木春信、鳥居清長を含め代表的な八人の作品が網羅されていた。八頭身美人は「喜多川歌麿」、役者大首絵「東洲斎写楽」、弟弟子40人を指導した「歌川豊国」、そして富士山・大胆な構図とベロ藍(ペルシャンブルー)の「葛飾北斎」、風景画の天才「歌川広重」、武者絵と言えば「歌川国芳」を一堂に、一気に鑑賞できる貴重・至福の時を過ごせた。とりわけ北斎や広重の作品はヨーロッパに渡り、同時期に活躍した印象派の画家達に強い影響を与えゴッホ、ルノアール、達の作風、いわゆる「ジャポニズム」として具現化された。ここで小ネタを披露すると、1998年米「ライフ誌」が発表した、この1000年間で重要な業績を残した100人のうち、日本人は北斎唯一人が選ばれている。広重は最後の傑作「名所江戸百景」が大当たりし借金を払い終えたが間もなくコレラにかかり死去。浮世絵は版元を中心に絵師、彫師、摺師の共同作業だが、絵師への画料は極端に安くかつ、再販しても印税はなし、概ね絵師生活は潤っていなかった。したがって著名な絵師でも不得意な美人画を書いたり、春画まで書いたりして金を稼ごうとせざるを得なかった。北斎は生涯三十の画号を変えたが、「鉄棒××××」という名前もあったとのこと。浮世絵に興味を持たれたら、東京の「太田美術館」「葛飾北斎美術館」がお勧め、ほぼ年間を通して鑑賞できます

(記 宿利 忠)