西東京稲門会

経済研究会

経済研究会では年に4回程、メンバーが集まり、日本経済の今後、業界の現状と今後、仕事の経験談等を語りながら情報交換をしています。様々な業種の経験者がいますので、色々な意見や考え方を聴くことが出来ます。会場は田無駅近くのコール田無・会議室を使うことが多いです。その後、場所を変えて、お酒を飲みながら議論を発展、拡散?させることもあります。ぜひ、ご参加下さい!

ご入会希望の方は会員専用HOMEの[同好会資料]参照で ご連絡ください。

経済研究会第4回開催報告

2024.2.21  平山尚文

経済研究会の今年度第4回を、2月17日(土)に田無公民館の会議室で開催しました。春原さんから、「ふるさと納税と地域活性化、現状と課題」について、お話しがありました。

ふるさと納税は、2008年に始まりましたが、当初は額の小さなものでした。

2011年に東日本大震災が起こり、ふるさと納税は被災地をサポートする仕組みとして、注目を浴びました。2012年から2014年にかけて、納税サイトとして「ふるさとチョイス」、「ふるなび」、「さとふる」が次々とオープンし、寄付する自治体を「返礼品で選ぶ」ことが浸透し始めました。

2017年には、大阪府泉佐野市が、魅力的な返礼品で全国一位の寄付金額となりました。2019年6月、総務省により、「返礼品は調達割合3割以下、地場産品に限る」というルールを厳格に守るよう、指導がありました。

2022年度には、全国で9,654億円と、1兆円に近い納税額となっています。都道府県別でみると、北海道、福岡県、宮崎県と魅力的な特産物の多い県が上位を占めています。出ていく側の住民税控除額では、東京都、神奈川県が上位となっています。

その後の議論では、被災地を支援する仕組みとして、有効である、という意見や、無水鍋の産地である加西市が納税額を伸ばしているように、地場産業に新たに注目を集めるツールになる、といった意見がありました。

会議室での議論の後は、場所を変えて懇親会です。初めての参加者の方が、2名参加していただき、新鮮なお話しをお聴きすることが出来ました。

次回は5月に開催予定です。第4回の参加者は、池澤登さん、馬道哲さん、緒方章さん、越谷重友さん、春原豊司さん、都築金次郎さん、野口昇一さん、野口さん奥様、松田耕治さん、平山尚文、の10名です。

経済研究会第3回開催報告

2023.12.4  平山尚文

経済研究会の今年度第3回を、12月2日(土)に田無公民館の会議室で開催しました。越谷さんから、「コロナ禍の新局面を拓く事業活動のシナリオ」について、お話しがありました。

中小企業は、コロナ禍の巣ごもり経営から脱却し、イノベーション活動へ挑戦していく必要があります。

現行事業展開領域(ドメイン)を、市場規模と成長性により再構築します。人材と情報資源(ブランド力、商品開発力、ノウハウ、スキル、生産システム)が、競争優位の決め手となります。

収益構造を改革するには、部門、商品別に収益管理を徹底し、製造原価を原材料の購買管理等で削減します。現場要員を成長分野へシフトすることも必要です。

事業成長の芽に対する先行投資や、デジタル化の推進、人材育成に力を入れることも重要です。ITの活用により、取引の拡大や管理コストの削減を目指します。

その後の議論では、中小企業での賃上げが進んでいないこと、コロナ禍での借金の返済が重しとなっていること、日本では一人当たりの貯蓄額が多いが消費に回らないことが問題だ、といった意見が出ました。

会議室での議論の後は、場所を変えて忘年会です。色々な仕事や趣味を経験しているメンバから、楽しい話を沢山、お聴きすることが出来ました。

次回は2月に開催予定です。第3回の参加者は、馬道哲さん、越谷重友さん、春原豊司さん、田代雄二さん、都築金次郎さん、野口昇一さん、松田耕治さん、平山尚文、の8名です。

経済研究会第2回開催報告

2023.9.10  平山尚文

経済研究会の今年度第2回を、9月9日に田無公民館で開催しました。

野口昇一さんより、ご経歴と投資活動、投資スタンスについて、お話しがありました。

野口さんは、理工学部をご卒業後、三菱重工で車の開発に携わっておられました。

その後、都庁に転職され、都市計画局に在籍されました。その後、都立高校の教員をされました。都庁職員や教員の、かたわら、家業の不動産管理事業を手伝いました。当初、駐車場と店舗の賃貸でしたが、相続税対策として、賃貸住宅経営を始められました。建物を建てるための借入金により、土地・建物の評価額を低く抑えました。

株式投資を若い頃から、始められました。奥様が通訳者で、通訳を頼む会社は、経営内容が良いだろうと、その会社の株を買いました。また、稲門会に入会後は、商社出身者の方の話しを聴き、商社には日本の企業人の良い所が残っているはず、と考え、商社株を買いました。商社株は、その後、著名な投資家、ウォーレン・バフェットが買ったことから、値上がりしました。

現在の株式投資の考えは、長期に保有し、配当金を得ることで、短期の売り買いは、されません。銘柄選びは、東証プライム上場企業で、配当利回りが、3.5%以上、株式情報サイト minkabu の売り目標株価が、現在株価を上回る価格であること、等の指標をお持ちです。

具体的な、お話しは、大変、参考になりました。その後、場所を変えて、アルコールも入り、大いに盛り上がりました。

第2回の参加者は、緒方章さん、佐倉哲之助さん、田代雄二さん、都築金次郎さん、野口昇一さん、松田耕治さん、平山尚文、です。

経済研究会第1回開催報告

2023.6.5  平山尚文

経済研究会の今年度第1回を、6月4日に田無公民館で開催しました。

馬道さんより、鉄道開業の創業期から現代に至る、お話しがありました。明治初期には、鉄道推進派と、鉄道よりも軍隊強化を優先すべきとの派があったそうです。大隈重信や伊藤博文が鉄道推進派、西郷隆盛は軍隊派です。

また、外国列強は、鉄道敷設の資金を出す代わりに利権を取る、という植民地支配の道具として、アジアや南米で鉄道を普及させたそうです。そんな中で、日本は自主的に鉄道事業を開始し、その推進の中心に大隈重信がいたそうです。

1872(明治5)年、新橋、横浜の間で鉄道事業が開始されますが、新橋、品川間では、海の中に埋め立てを行うルートが取られました。これは、陸地に陸軍の所有地や、旧大名の屋敷地があったためです。最近の高輪ゲートウェイ駅の工事で、当時の線路を支える石垣が出て来ました。

開業から40年後、1912年(明治45年)には、ほぼ今の山手線のルートが出来ていますが、呉服橋駅(今の東京駅近く)、万世橋駅(秋葉原駅近く)の間は出来ていません。

鉄道は、当初は貨物の運搬が主で、大正時代になり経済活動や進学が盛んになる頃から旅客が増えました。

1927(昭和2)年に、浅草、上野間で東京地下鉄道が、開業します。

1959(昭和34)年4月に、東海道新幹線の起工式があり、わずか5年半後の1964(昭和39)年10月1日に開業します。

鉄道の創業期から現在に至るお話しは、大変、興味深いものでした。また、大隈重信公が、創業に尽力されたことを知ることが出来ました。

第1回の参加者は、馬道哲さん、佐倉哲之助さん、春原豊司さん、田代雄二さん、野口昇一さん、平山尚文、です。

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