西東京稲門会・散策の会 例会報告 

2016年1月    港七福神 

 

26 )  晴れ

 

    今年は暖冬であったが、この冬一番の寒気が到来して、なんと前日には沖縄でも雪が降ったという。非常に寒い日であったが、快晴で風もなく、この時期としては絶好の散策日和である。1月も下旬となり、すっかり正月気分も抜けてしまったが、正月恒例の七福神めぐりに出かけた。

 

    六本木駅を10時半にスタート、六本木通りを東へ向かう。首都高の下の道なので日陰となり寒い。10分ほど歩き、谷町JCTの辺りで左折すると久國神社がひっそりと建っていた。社殿の中に布袋尊がしている。

       

    久國神社から六本木通りのひとつ裏の通りを六本木駅方面へ戻る。アメリカ大使館宿舎やシリア大使館の前を通り、檜町公園に着いた。東京ミッドタウンのすぐ裏にある、なだらかな斜面を利用した和風庭園である。都心とは思えない広々とした静かな公園に人影もまばらであった。

 

        

                      檜町公園の池と休憩所

            

     東京ミッドタウンの中を通り抜け、外苑東通りを渡って小路へ入ると天祖神社(福禄寿)がある。 ビルの間の細い参道の奥の小高い所に社殿が建っている。境内の石垣の補修工事の最中で、囲いに覆われているので、参道と社殿以外は見ることができない。

 

★ モダンな国立新美術館、政策研究大学院大学を右手に見ながら六本木六丁目交差点に来た。地下横断歩道を通り六本木ヒルズの前に出て5分ほど歩くと右手に櫻田神社(寿老人)がある。ここもビルの間の参道の奥の小高い所に社殿がある。

 

 

    ちょうど昼時になったので櫻田神社近くの中華レストランに入った。本場の四川料理の店らしく、従業員は中国人で日本語がたどたどしい。担々麺を注文したが、スープが真っ赤で猛烈な辛さであったが旨かった。

 

    中華レストランを出て、麻布税務署の前を左折すると、洒落た集合住宅やリトアニア大使館などがある静かな通りである。緩やかな坂を下りきると狸坂という急坂の上りとなった。息を切らせながら登り切ると正面に元麻布ヒルズという建物が見えてきた。下層階より上層階の方が大きいというタワー型のマンションで、見るからに不安定な感じのする建物である。その前の通りを右へ5分ほど行くと氷川神社(毘沙門天)で、ここは境内も広く、やや高台なので眺めも良い、神社らしい神社である。

    

    氷川神社から元麻布ヒルズ方向へ戻り、大黒坂を下ると坂の途中に大法寺がある。たまたま平服姿の住職がいて、我々を本堂へ招じ入れ、寺の由来や大黒天について詳しく説明してくれた。

 

    大黒坂を下り切り左折すると麻布十番駅前の商店街で、由緒のありそうな店が並んでいる。麻布十番駅の真ん前に十番稲荷神社がある。ほかの七福神めぐりにはない、宝船を祭る神社である。

 

    首都高の下を潜り、狸穴公園の横を通り、狸穴坂の急坂を登ると再び外苑東通りに出る。その角にあるのがロシア大使館であるが、何か事件があったのかと思うほど多くの警官が大使館の周りを警護していた。飯倉交差点で右折し、桜田通りを少し下ると右手に熊野神社(恵比寿)がある。ここもビルの谷間にひっそりと建っている。

 

    桜田通りを横断し、東京タワーの下を通って芝公園に入ると木立の中に宝珠院(弁財天)がある。小さな社殿である。隣に閻魔堂もある。七福神と宝船にお参りをする4時間の散策であった。

    

     

        久國神社(布袋尊)             天祖神社(福禄寿)

   

      櫻田神社(寿老人)          氷川神社(毘沙門天)と元麻布ヒルズ

   

     大法寺(大黒天)             十番稲荷神社の宝船

   

      熊野神社(恵比寿)              宝珠院(弁財天)

 

 

参加者  金児利行、金子正男、小島恕雄夫妻、志賀勉、野本瑩一、水野聰夫妻、

安井義彰夫妻 臼井静江、中村仁美  以上12名

写真と文 小島

 

 

     

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